まず、授与式当日のS先生(学位論文の主査)からのお言葉:
「これでようやく一人で研究が進められるということ」
博士号は、大学の先生や(私の場合は)会社の上司など、いろんな方々のご指導をいただいてようやく授与されたもの。ご指導いただいた方々の考えがわかっているはずなので、今後は一人でも研究ができる…という、大学からの免状なのですね。やってる最中はそういう考えは正直なかったのですが、このお言葉をいただいて博士号の重みを少し実感しました。
次に、うちの会社の役員からのお言葉:
「今後は成果展開、新規研究開拓、プロジェクト指導、人材育成など、中核メンバーとしての発展を期待しています。」
…重い、重すぎるよ。orz...
求められているタスクが管理職めいてきているのは、企業の研究所でそこそこ歳を重ねた者の宿命ですが、もう少し研究をやらせてもらえないか?というのが正直なところ(^_^;)。
最後に、在職時にお世話になった、今は某大学の先生からのお言葉:
「今後のことを考えると、これはゴールではなく新たな出発点であること、特にまったく新しい分野へも躊躇なく進出できることを意識されたら良いかと」
論文中のテーマは、会社での仕事の変化にともない、いろいろ発散してはいるものの、中軸はぶれてはいません。が、逆にいうと、思い切ったテーマの変換はしていなかった…とも言えるわけですね。
博士号取得を機に、研究のテーマを変える。思いもしなかった発想ですが、それも悪くないかもしれませんね(^^)。
ということで、「博士号への道」、これにて終了。
これから博士号をとられる方への参考…には全くならないと思いますが(苦笑)、似たような経験をされた(される)方に、少しでも面白く読んでもらえたら幸いです☆