2011年03月18日

「日本の『安心』はなぜ、消えたのか」

大変な状況が続いていますが、この状況を活用(?)して、いろいろ勉強しています。

そんなわけで、標記の本を読みました。

日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
山岸 俊男

集英社インターナショナル 2008-02-26
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日本人は集団主義、欧米人は個人主義…と、一般的には思われていますが、本書では、さまざまな社会心理学の実験を通じて、日本人も欧米人と同じくらい個人主義的であることを示しています。

その上で、本書では、古き良き日本の「安心社会」は、日本人がお互いを信頼して成立していたのではなく、逆に、他人を信頼する必要のない閉鎖的な環境だったからこそ成立していた社会であること、近年のグローバル化で社会の閉鎖性がどんどん低下している(=オープンになっている)現状においては、旧来型の「安心社会」から他人を信頼しあう「信頼社会」への転換が求められていること、そしてそんな社会に適応しきれないでいる日本の現状などについて、非常にわかりやすく説明しています。

実名制のSNSを売りにしているFacebookの進出が話題になっていますが、これはまさに本書でいうところの「信頼社会」のWeb版とみなすことができます。Facebookがうまく日本のWebユーザにも普及すれば、日本が「信頼社会」になるための一歩になる(そして、本書によれば明るい未来が待っている)ことになると考えられますが、どうなるのかなぁ〜というのが、私が本書を読み終えて最初に感じたことでした。

個人的には、本書の主張には概ね賛同です。読んだ内容をすんなり受け入れる傾向が強い、純粋な心の人間ということもありますが(笑)、実際に実名ベースの情報を晒した状態でソーシャルメディアを利用しており、そのメリットを強く実感する場面が多いからです。ただ、実際には実名をWebに晒すことに抵抗を持つ日本人が多いというのも事実なので、本書でいうところの「正直者が得する」仕組みを実現する新たなサービスが作れないかなぁ〜と、考えていたりします。
posted by ほあほあ at 17:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

「ドーン」

…と言っても爆発音ではなく、「夜明け」の「DAWN」のこと。
そんなタイトルの本を図書館で借りて読みました。

ドーン (100周年書き下ろし)ドーン (100周年書き下ろし)
平野 啓一郎

講談社 2009-07-10
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平野啓一郎の作品は初めて読みましたが、芥川賞作家らしい重厚な表現(注:自分がよく読んでいるミステリーとの相対比較)で、登場人物の葛藤がみっちりと描かれており、なかなか重たい作品でした。ただ、ストーリー自体は火星へのミッション、そこで発生した事件、そして米国大統領選&その選挙を巡る陰謀…など、エンターテイニングな内容になっており、楽しく読み終えることができました。

それよりも感心したのは(という言い方もアレですが^^;)、本作で描かれている近未来の描写でした。

世界中の監視カメラの映像を対象に任意の人物を顔検出で検索することができる「散影」システムや、AR的な技術など、現在の最先端テクノロジーの20年後くらいの発展形が物語の中に違和感なく描かれており、ある意味、我々研究者がたまに想像する20〜30年後の未来よりも的確(というよりはリアル?)な予測にも感じました。研究者目線だと、どうしても技術的な観点からの予測になってしまうのですが、本作では、技術の発展にともなう人間の生活、社会全体、そして人間の心理的な変化にまで踏み込んだ描写になっており、よりリアルだなぁと。

そして、本作のコアとなっている「分人主義(dividualism)」という考え方(人は単独の人格で構成されているのではなく、相手によって使い分けられている複数の人格からなる)も、ソーシャルメディアの普及によって複雑になってきている現在の人間関係の発展形の1つにも思えて、今後ソーシャルメディアを対象に研究をしたり、実際に利用したりする身としてはいろいろと考えさせられる内容でした。現在、そもそも存在する考え方なのか、作者が本作のために作った考え方なのかはわかりませんが。。

フィクションではありますが、いろんな意味で人類、そして技術の未来について想像をかきたててくれる良作でした。
posted by ほあほあ at 23:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月05日

ぎっくり腰中に読んだものまとめ

…を、先週末やっちまいました。たぶん、5年ぶり3回目。

そんなわけで、せっかくの日曜日(しかもヨメが仕事で不在)だったにも関わらず、寝床から出ることなく過ごすハメに。。横になりながらだとノートPCも操作できないので、ひたすら読書&iPod touchでネットサーフィン(死語)をしてました。

せっかくなので、レビューをば。

電子書籍の真実 (マイコミ新書)電子書籍の真実 (マイコミ新書)
村瀬 拓男

毎日コミュニケーションズ 2010-07-24
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著者は否定しているが、完全に出版社目線からの電子書籍分析。日本語の出版物を完全にデジタル化することの難しさは、まぁ、わからなくはないのですが、AmazonとかAppleとかGoogleとかはそんなのカンケーねー(死語)と参入してくるでしょう。となると、問題はユーザ(読者)がどこまで出版社が守ろうとしているコダワリを気にするか?ですが、なんとなく「電話は絶対に通じないといけないんだ!ベストエフォート?ありえん」と言ってる昔の電話会社のイメージとかぶる。

私が彼を殺した (講談社文庫)私が彼を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾

講談社 2002-03-15
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ヨメさんが昔買ってた文庫を引っ張り出してきてくれた。「犯人は、あなたです」と、加賀刑事が真犯人を指差す直前で終わる。この結末を知らずに買ってたら発狂しそうだ。w

町長選挙町長選挙
奥田 英朗

文藝春秋 2006-04
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ひと通り積んでもらった本を読み終わったので、仕方なく?iPod touchで買った初めての電子書籍。内容については、まだ全部読んでいないので置いといて、ぎっくり腰のときはiPod touchでの読書が一番快適かも…と思いました。文庫本よりも軽いし。ただ、電子書籍ならでは?の機能として提供されている、文書中の言葉をハイライトしたり、Web検索できたりする機能は、小説にはあまり意味がないような。
posted by ほあほあ at 01:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月21日

「デジタルネイティブが世界を変える」

またまたブログを放置してましたが、明日からイベントフルになるので、書きためてるネタを小放出しないと…

…ということで、下記の本を読みましたの報告。

デジタルネイティブが世界を変えるデジタルネイティブが世界を変える
ドン・タプスコット 栗原 潔

翔泳社 2009-05-14
売り上げランキング : 86401
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物心ついた頃からインターネットが存在している「デジタルネイティブ」世代って、他の世代(米国での「ベビーブーム世代」…日本のそれよりも少し年上)が思ってるほど困ったちゃんではないんですよ、という趣旨の内容でした。まぁ、想定内ではありましたが、とにかくreferしている調査の情報が多くて、がんばって情報収集しているなぁと、感心しました。

あと、米国ではネット世代が人口の多数を占めつつあるので、たとえばオバマの大統領選の結果などを見ても、その世代の民意が実際に反映されてきていてエキサイティングな感じがして、実にうらやましい。日本は、いまだに選挙でネットを使うべきか否かの議論が始まり、そして諸事情によりポシャっちゃったという次元なので、本書で書かれているような進化はまだまだ起きそうにないという悲しい状況…(-_-;)。

日本悲観論はあまり語りたくはないのですが、やはり劇的な変化が必要になってきているのだなぁと改めて認識させられました。
posted by ほあほあ at 23:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月13日

「ツイッターノミクス」

…を、読みました。

内容は、いわゆるツイッターのマニュアル的なものではなく、企業のマーケティング観点からのソーシャルメディアとの付き合い方の指南書といった感じ。実例も多数紹介されており、非常に興味深い内容でしたが、それゆえ、本書のタイトルの付け方に若干の違和感も。(「ツイッター」と付けた方が売れるだろう的な判断でしょうが…)

本書では、ソーシャルメディア上での信頼度を表す貨幣的な「ウッフィー(whuffie)」という概念を提唱しています。そして、滅私奉公的な精神でその「ウッフィー」を稼ぐことにより、ソーシャルメディア上での企業の信頼度が上がり、結果的に市場経済での収入につながることを主張しています。この文章だけ切り出すと「ほんまかいな」と感じる人は多いと思いますが、本書で紹介されているさまざまな企業での実例を読むと、非常に納得感があります。

また、これからソーシャルメディアに進出しようとしている人・企業向けに、著者によるアドバイスとして、「ウッフィーを増やす五つの原則」や「ウェブ上で顧客を増やす八つの秘訣」など、わかりやすい形でまとめられ、解説されています。個人的には、これらの箇条書きのところだけ切り出して、いざという時(どんな時だろ?)の心がけとして、頭に入れておくべきと感じました。

ということで、なかなかの良書だと思ったのですが、それゆえ(しつこいですが)タイトルが残念…。ソーシャルメディアが近い将来になくなるとは考えにくいのですが、その中で今流行っている特定のサービス名を冠としてしまったため、ン年後に単なる流行本扱いされてしまわないかと、懸念します。まぁ、余計なお世話でしょうけど。。

ツイッターノミクス TwitterNomicsツイッターノミクス TwitterNomics
村井 章子

文藝春秋 2010-03-11
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posted by ほあほあ at 09:09| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

「オリンピックの身代金」

なかなか分厚かったですが、1週間くらいかけてようやく読了。

オリンピックの身代金オリンピックの身代金

角川グループパブリッシング 2008-11-28
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ストーリーももちろん面白かったのですが、オリンピック直前の東京の雰囲気が臭いごと伝わるような描写がすばらしかったです。昨年の北京もこんな感じだったんだろうなぁ…と、思わず考えさせられました。

ただ、さすがに史実から大きく乖離するわけがないので、結末はなんとなく予測できてしまう点は残念。仕方ないですが。
posted by ほあほあ at 00:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月27日

「ロングテール(アップデート版)」

手頃な大きさと内容に惹かれて買ってみました。

ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)
Chris Anderson

早川書房 2009-07
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いまさら「ロングテール」という言葉自体を知らない人はいないでしょうけど、レコメンドとやらによって売り上げランキングの下の方の商品が売れるようになったっていうアレでしょ?程度の認識の人は多いのでは。そういう人には、一度この原著(ま、翻訳版ですけど)を読んでみることをおすすめします。

…と、えらそーに書いてみたものの、私も、関連している研究をやっているくせに、「ロングテール」の元ネタ本は読んでいないクチ(苦笑)。本書を読了し、ロングテールの本質…とまではいかなくても、理解できていなかった部分がいかに多いかを痛感させられました。

そんなわけで、まぁ、読んでみることをおすすめします。w
posted by ほあほあ at 23:54| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

Here Comes Everybody

1264788120_58.jpgいやぁ、ブログをだいぶほったらかしにしてしまいました(苦笑)。やや遅めの夏休みで、ワイハー旅行に出かけてたから…と、言い訳してみる。横の写真は、滞在先でパシャリと撮ったものです。

で、そのバカンスでのプールサイド読書本として持参していたのがこちら:

Here Comes Everybody: The Power of Organizing Without OrganizationsHere Comes Everybody: The Power of Organizing Without Organizations

Penguin Two 2009-02-24
売り上げランキング : 42206

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わざわざ夏休みに仕事めいた本を読まなくても…と、ヨメさんは閉口してましたが(苦笑)、なかなかの良書でした。

内容的には、いわゆる「集合知」がなぜうまくいくのか?、対照的に、レガシーな組織(大企業など)での階層型マネジメントがなぜ限界を迎えているのか?等について、実例紹介を交えた上で、きちんと説明されています。この説明が非常にわかりやすくて、自分の上の人間への説明にも活用できるなぁ〜と、感心しました。

特にうなったのが、"Failure for Free" と題された章で述べられている、失敗に対するコストの考え方。企業では、あらゆるプロジェクトに対し、マネジメントを含めたコストが発生するため、あまり冒険ができない(その結果、革新的なブレイクスルーが生まれにくい)。一方、オープンなコミュニティ(Linux, Wikipedia)では、一般ユーザを巻き込むことにより、失敗のコストがほぼゼロになり、したがって、大多数の失敗が生まれる一方で、真のイノベーションが生まれる可能性が逆に高くなる…という説明は、すっと頭の中に入りました。

この本を読み、いわゆる大企業に身を置く身としては、大企業なりのやり方で、一般ユーザを巻き込む必要があるな、と、けっこうな危機感を持ちました。具体的なアイデアは…ま、これから考えますが。。苦笑
posted by ほあほあ at 23:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

クラウド化する世界

先日の出張の帰りの機内に持ち込んだ本です:

クラウド化する世界クラウド化する世界
村上 彩

翔泳社 2008-10-10
売り上げランキング : 5960
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こちらの本は、前回のエントリーで取り上げた本と、内容は類似していますが、物理的にも、内容的にも、それぞれ若干重たくなっています。

個人的に面白かったのは、以下の2点。

1つ目は、情報のクラウド化にともなって訪れるであろう変化を示す根拠として、電力事業の普及時の状況について説明していた、最初の方の章の内容。発明家だけでなく、事業家としてのエジソン、そして、結果的には電力事業の黎明期においてエジソンよりも成果をあげたある男(すみません、手元に本がないので名前を失念…^^;)の話が、歴史的読み物として、非常に面白かったです。

2つ目は、個人向けに配信される情報が、各人の嗜好に合わせてフィルタリングされる状況下において、懸念される民主主義の崩壊についての話。

一個人がアクセスできる情報の広がりにともない、より高度な民主主義が実現できる…と、考える人も多い(自分も含めて)のですが、本書で紹介されている実験(別の本でも読んだことがあるのでけっこう有名と思われ)では、同じ思想を持つ人で議論をさせた結果、その思想がより尖がってくるという結論が得られたそうな。

ということは、ブログやらRSSやら情報フィルタリング・レコメンド技術やらの高度化が、自分にとって都合の良い情報のみが目に入るという状況を招き、考えの異なる人との議論がかえって進まなくなるのでは?…といった主旨の問題提起がなされていましたが、うーむ、考えさせられます。

…と、振り返ってみると、「クラウド」と本質的にあまり関係のない部分に興味をそそられている自分がいますが(苦笑)、今後の世の中の行く末について思いをはせるきっかけになる良書だと思いました。
posted by ほあほあ at 22:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

クラウドソーシング〜みんなのパワーが世界を動かす

先日の出張の行きの飛行機に持ち込んだ本です:

クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす (ハヤカワ新書juice)クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす (ハヤカワ新書juice)
Jeff Howe 中島 由華

早川書房 2009-05
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(物理的に)重たくない割には内容が充実していそう…という程度の理由で、購入した本でしたが、まぁまぁ面白かったです。

主旨は、以前読んだ「みんなの意見」は案外正しいと、ほぼ同じでしたが、紹介されている事例が新しかったのと、Web関連の話題が中心だったので、個人的には、より理解しやすい内容でした。

さて、群衆の力の活用が、今後の世の中において非常に重要になる…ということは、なんとなく理解できたのですが、群衆の力の効果的/効率的な活用方法って、研究テーマになりえるのかな?
#集まってきた人々の振る舞いを分析するくらいなら出来そうですけど。。
posted by ほあほあ at 23:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月07日

アメリカはなぜ変われるのか

なぜかこんなのを読んでみました:

アメリカはなぜ変われるのか (ちくま新書)アメリカはなぜ変われるのか (ちくま新書)
杉田 弘毅

筑摩書房 2009-03
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というのは、オバマ大統領が生まれた過程において、ネットをフル活用して一般市民の力を結集させた方法に、最近、なぜだか興味をそそられているからです。そこで、本当は「オバマ現象のカラクリ」という別の本を買おうとしたものの、あいにく近所の書店では扱っていなかったので、とりあえず内容が似てそうな本書を手にした次第。苦笑

個人的に(勝手に)期待していた、オバマの選挙戦術の分析的な内容はあまりなく、米国・大統領選の歴史と、今回の選挙中の現地での熱狂の様子を、熱心な取材によって生々しく伝えているレポートが印象に残りました。この構成により、現地でのフィーバーぶりの背景が、けっこう理解できたような気がします。

しかし…本書での描写を読む限りでは、オバマ陣営は、一般市民による活動をほぼ放置していたに近い、選挙戦術と呼べるかどうかビミョーな作戦をとっていただけのように思えてしまいます(^_^;)。。もちろん、実態はそうではないと思いますが…。

理解を深めるためには、まだ少し予備知識が足りないので、やっぱり下記の本も読んでみないとな。

オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション(アスキー新書)オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション(アスキー新書)
田中 愼一

アスキー・メディアワークス 2009-02-11
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posted by ほあほあ at 17:58| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月26日

「みんなの意見」は案外正しい

またもや図書館で借りた本です:

「みんなの意見」は案外正しい「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー

角川書店 2006-01-31
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最近、軽い新書みたいな本ばかり読んでいたせいか、本書も気軽な「集合知バンザイ」的な内容なのかと思っていたのですが、さにあらず。企業経営や民主主義の今後のあり方にまで踏み込んだ、かなり充実した内容でした。

本書では、集団の知恵を有効に活用するための要件として、「多様性」「独立性」「分散性」と、これらを1つの意見として集約する機能をあげています。そして、多数の事例紹介(成功例&失敗例)を通じ、それぞれの要件が必要不可欠であることを、説得力のある形で説いています。

個人的には、本書を読んで「多様性」という項目に気付かされました。たとえば、研究テーマを決める際にも、一人で悩むよりは、多くの人と議論を行うことの有効性を最近になってようやく実感しているのですが、議論するメンバーも、研究者だけでなく、いろんな分野の人も含めてやるべきだなぁと感じました。

図書館の返却〆切があるので、慌てて読んじゃいましたが、もう一度じっくり読んでみたい良書です。
posted by ほあほあ at 11:24| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月17日

「アイデアのちから」

珍しく1000円超えの本を買ってしまった。

アイデアのちからアイデアのちから
飯岡 美紀

日経BP社 2008-11-06
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聞き手の記憶に残る(英語でいうと "stick" する)アイデアを出すためのハウツーを、多数の実例とともに示しています。

  • Simple(単純明快である)
  • Unexpected(意外性がある)
  • Concrete(具体的である)
  • Credible(信頼性がある)
  • Emotional(感情に訴える)
  • Story(物語性)


…の6項目を、秘訣としてあげています(各項目の頭文字をとると SUCCES!(^_^;))。非常に明確ではありますが、言うは易し、行うは難し…という感じですね。再読して、今一度そしゃくしてみたいと思います。
posted by ほあほあ at 00:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月03日

「ウィキペディアで何が起こっているのか」

大量のデータから何かを発見する、あるいは何かに利活用することを研究テーマとしている自分にとって、ウィキペディアというデータはかなり興味がそそられる素材ではあります。

しかし、実はウィキペディアの仕組みをあんまり理解していない…ということで、手に取ってみたのが、この本:
ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始めるソーシャルメディア信仰ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始めるソーシャルメディア信仰
山本 まさき

オーム社 2008-09-03
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前半で、ウィキペディアの中の仕組みや、ウィキペディア上での事件が紹介され、それだけでも個人的にはけっこう有意義な内容でした。加えて、日本版ウィキペディアの管理者や弁護士との対談を通じ、ウィキペディアの利点や危うさを浮き彫りにした上で、最後はウィキペディアを含めたソーシャルメディア論も展開されており、事前の予想以上におなかいっぱいになりました。

昨今の政治の空転っぷりを見るにつけ、国民が選んだ政治家の方々によって物事が決められる今の仕組みよりは、ユーザ全員が参加者であり責任者となりうるウィキペディア的な世界の方が良さそう…と、漠然と考えたりしたこともあったのですが(単なる現実逃避?)、本書で示されたウィキペディアという仕組みの課題により、やっぱりそんなに世の中は単純にはいかないな〜と思った次第です。(^_^;)

一方、いちサラリーマン研究者としては、ウィキペディアの問題がある程度理解できたところで、技術的に何かウィキペディアの課題を解決するための貢献ができるか?…というようなことを少し考えてみても面白いかも、と、思ったりも。
posted by ほあほあ at 00:47| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

「カラスの親指」

久々に、ITとか研究とかに関係のない本のレビューです。

カラスの親指 by rule of CROW’s thumbカラスの親指 by rule of CROW’s thumb
道尾 秀介

講談社 2008-07-23
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毎年、うちのヨメが買っている「このミス」の最新版にて、2作品ランクインしている道尾秀介の作品の1つです。

個人的には、道尾秀介の作品を読むのは初めてだったのですが、「このミス」の書評にも書かれていた通り、本作品のどんでん返しにはやられましたー。最初は重苦しい感じだったものの、ラストが割と救われる感じなのも好印象です。人によっては、すっきりしすぎやろ…という意見も出そうですけどね。
posted by ほあほあ at 23:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

「ブログ論壇の誕生」

またもや新書の衝動買い。

ブログ論壇の誕生 (文春新書 (657))ブログ論壇の誕生 (文春新書 (657))
佐々木 俊尚

文芸春秋 2008-09
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毎日新聞英語サイトの騒動など、最近のネット上の「事件」を、関連ブログでのエントリーを引用しつつ、ブログ論壇なるものの実現の可能性についての議論されています。

現状を見ると、ブログを中心としたネット上の論議がリアルワールドに影響を与える事例はまだまだ少ないというのが、私の意見であり、本書の著者の考えに近いと思われます。その要因として、本書では、マスメディアや実際のデシジョン・メーカー(団塊世代)と、ネット市民(ロスジェネ世代)との間の、世代間の考えの乖離があるとか。まぁ、一理あるかな。

本書で取り上げている、こうした社会的な側面とは別に、技術系研究者としては、ネット上の議論を活性化できるような、新たな技術が出来ないか?…とか、考えたりもしています。うまく回るような仕組みができれば、世の中の施策決定プロセスがかなり効率化できそうですよね(少なくとも、政局とか選挙とか言いながら、うじうじ話し合い(腹の探り合い)をしている政治家センセーよりはw)
posted by ほあほあ at 21:40| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月30日

「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」

個人的には別に今の10倍の年収が欲しいわけでもないんですが、うちのヨメさんがなぜか図書館でこの本を借りてきた(理由も気になるが、それはさておき^^;)ので、読んでみた。
無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
勝間 和代

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-10-12
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投資というかお金の勉強のため、以前も勝間氏の新書を読んだのですが、本書では、全ての人間に公平に与えられている「時間」も投資の対象として考え、行動せよ!というような内容です。

具体的には、「緊急度」「重要度」という2つの軸からなる「時間投資マトリックス」という概念に基づき、時間を以下の4タイプに分けています:

I. 消費の時間(重要度:高、緊急度:高)
II. 浪費の時間(重要度:低、緊急度:高)
III. 投資の時間(重要度:高、緊急度:低)
IV. 空費の時間(重要度:低、緊急度:低)

…で、日々の行動を上記の4タイプに分けてみた上で、なるべく「投資の時間」に時間を費やすようにしましょう、というのが、本書の主旨。

都心勤務時には、通勤時間(著者の定義によれば「浪費の時間に該当)が1時間ちょいだったので、その時間を有効活用すべく、電車の中で本を読んだり、ポッドキャストを聴いたりしていたのですが、これは「投資の時間」を増やすために、著者が提案していた方法の1つです。

今の職場は、自転車で通えるだけの距離に近づいたので、その分「浪費の時間」は減っているのですが、その分を投資に回せているか?というと、かなり疑問なので、もう少し時間の使い方を意識した方が良いかなぁ〜と、考えさせられる本でした。

ただ、「多少の不義理は覚悟して飲み会の誘いを断れ」「自分のメリットにならない仕事はなるべく拒否しろ」「やりたくない仕事を拒否できるように早く出世せよ(ダメなら転職)」など、いろんな意味で「そう言われてもなぁ…」というご提案は、なかなか実践が難しいですね。
#特に最後のやつw
posted by ほあほあ at 18:50| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月23日

技術経営とやら

会社の人との話の中で、MOT(Management of Technology)という言葉を初めて知りました。日本語だと「技術経営」というらしいですが、日本の企業にはこの概念が欠けていたせいで、バブル崩壊後もなかなか回復できていないでいるそうな。

まぁ、ワタクシは経営者として成り上がる気はないんですが、研究成果がなかなか実用化されない原因がわかれば…という程度の思いで、下記の新書を読んでみた:

技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から
出川 通

光文社 2004-04-17
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…というのは数ヶ月前の話だったりするのですが(苦笑)、内容的には、著者の方が実体験した「研究」→「開発」→「事業化」の事例紹介がメインで、まぁ面白かったです。米国企業復活の裏にMOTあり!なのですね。

で、先日amazonでリズム天国ゴールドを買ったついでに本でも買うか〜という、またまた軽いノリで購入し、先頃読み終えたのが、こちらの本:

技術経営の挑戦 (ちくま新書)技術経営の挑戦 (ちくま新書)
寺本 義也

筑摩書房 2004-09-07
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こちらは、この分野では権威(らしい)大学の先生による著書なのですが、本書によれば米国型のMOTはすでに破綻しかけており(ネットバブル崩壊)、これからは「第3世代の技術経営」を模索する必要がある!とのこと。

(ちなみに、第2世代が米国型MOTで、第1世代が70〜80年代の日本型技術経営…と、本書では定義しています)

その次世代の技術経営の提言とは?…については、ワタクシごときではうまく紹介できないので、上記のアフィリエイト広告をぽちっと押して、amazonで購入後、皆様でお読みください(笑)

低レベルな感想ですが…過去の成功体験を踏襲するだけでは、経営者は会社を継続的に発展させることはできない→やっぱり大変→自分には無理…と、改めて思いました(苦笑)

…とはいえ、よくよく考えてみると、研究の世界でも、常日頃から自分の分野and周辺分野での最新動向にアンテナを立てておかないと、研究者として枯れていってしまうので、実は似たような世界なのかも知れません。

違いがあるとすれば、経営者として成功すれば巨万の富が得られるのに対し、研究者として成功しても(ry
posted by ほあほあ at 01:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月12日

リズム天国ゴールド

現実逃避…というわけではありませんが、久々にDSのゲームを買ってみました。

リズム天国ゴールドリズム天国ゴールド

任天堂 2008-07-31
売り上げランキング : 2
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前作の「リズム天国」(参考:過去エントリーは、GBAのソフトということもあり、操作はボタンだったのですが、今作では完全にDS対応になり、入力のインタフェースもタッチペンに一本化されてます。

で、その結果どうなったかというと…ひとことで申し上げると難易度はアップ、でも面白さ変わらず!(^^)ですね。

個人的な意見ですが、タッチペンを使うことで、操作感が打楽器っぽくなったため、前作よりも厳密なリズム感覚が求められるようになったと思います。また、前作ファンを意識しているのだと思いますが、裏拍のタイミングでの入力要求が増えていることも、密かに難易度が上がってる原因ではないかと。

そんなわけで、評価はけっこうわかれるような気もしますが、プロデューサのつんく♂氏が Touch DS のインタビューで熱く語っている、日本人のリズム感向上には貢献できるゲームじゃないでしょうか。笑
posted by ほあほあ at 23:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月25日

「イノベーションの達人!」

さまざまな分野において、イノベーションを生み続けている(らしい)IDEO社の創業者が執筆した本です。

イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材
Tom Kelley Jonathan Littman 鈴木 主税

早川書房 2006-06
売り上げランキング : 13542
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本当は「発想する会社!」(下記アフィリエイト参照)の方を読んでみたかったのですが、あいにく地元の図書館に置いていなかったので、在庫があったこの本を借りてみました(買えよw)

本書では、「発想する会社!」で説明されている(と思われる)イノベーションの起こし方について、実際にイノベーションを起こす際に必要な人材を、10種類のキャラクターに分類しています。そして、各キャラクターの実例を紹介しつつ、それぞれの人材の必要性について論じる構成になっています。

私が勤めている研究所においては、イノベーションを起こすことが重要なミッションであるはずなのですが、実際問題、たとえばiPhoneのような真のイノベーションを呼び起こす(かも知れない)ような成果は出せていないのが現状だと感じています。

その原因、もちろん1つ2つ程度のものではないと思いますが…本書でリストアップされている個々のキャラクター=人材が実際に周りにいるかどうか、見渡してみると、自分の会社の強みと弱点がわかるような気がしますねー。

また、自分の日々の仕事における考え方に置き換えてみても、いろいろな発見がありますね。あくまで主観ですが、自分には「実験者」「花粉の運び手」の素養はそこそこあるものの、「人類学者」のような視点と、「ハードル選手」のような根性が不足しており、そのせいで研究成果が今一歩のところで止まっている要因…なのかなぁ、とか思ったり。

ということで、順番が前後しますが、次に読みたい本はこちらです:
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
鈴木 主税 秀岡 尚子

早川書房 2002-07-25
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…早く入れてくれぃ>図書館。(苦笑)
posted by ほあほあ at 23:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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