2010年10月31日

ACM Multimedia 2010(学会編)

10/25〜29に開催された国際会議・ACM Multimedia 2010 に参加するため、イタリア・フィレンツェまで出張してまいりました☆

ACM Multimedia 2010
http://www.acmmm10.org/

なんやかんや、年1回くらいは国際会議に参加させていただいているのですが、自分の主戦場であるマルチメディア分野の最高峰会議の1つである ACM Multimedia には何気に久々の参加となりました(記憶が正しければ最後の参加は ACMMM'03 @ Berkeley)。

会場となったフィレンツェの街は想像以上に美しく、食事も美味しく、かなり満足度は高かったですが…そのあたりのご報告は別エントリーでするとして、ひとまず会議についての感想をば。

プログラムの構成は、Plenary セッションを除けば、4オーラル+ポスター+デモのパラレルになっており、なかなか網羅的に聴講できないのが辛いところでした。加えて、ポスターセッションの会場が、他の会場からかなり隔離された部屋)(2〜3フロア下の地下室のような場所)だったので、自分の発表については、正直、不完全燃焼です。(-_-;)

会議全体のトレンドとしては「ソーシャル」「3D」「位置情報」あたりがキーワードだったかと思います。「位置情報」については、Flickr等にジオタグつきでアップされている画像情報を活用し、画像認識の高精度化を図る研究、カメラを使った測位の精緻化、さらには、「ソーシャル」とも関連しますが、大量のジオタグつき画像から旅行の情報をマイニングする研究が多く、印象に残りました。昨年参加したICME2009でもトレンディな研究だったので、引き続きいろいろ進歩はあるかと思いますが、コア技術の新規性は少し薄れてきているので、今後はこうした技術をどうアプリ化するかが課題になりそうです。

一方、「ソーシャル」についてですが、本会議ではソーシャルメディアと聞いてパッと思い浮かぶ Twitter や Facebook ではなく、FlickrやYouTubeを「ソーシャル」と解釈しているようです。つまり、以前から研究されているFlickrのタグ情報を活用した研究も「ソーシャル」のうち…というニュアンスで「ソーシャル」
と言っている発表が多いように思えました。ただ、ソーシャルメディア系のワークショップでは、Facebookの画像を活用する研究発表があったので、来年あたりはそういうネタがどんどん出てくるかも知れません。

また、本会議では、事務局から盛んにハッシュタグ「#acmmm10」つきでツイートするよう、会議の前および会期中に煽られていたのですが、フタを開けてみると、会場のLAN環境があの大人数をさばけるほど整備されておらず(苦笑)、目玉企画として(たぶん)想定されていた、参加者からのツイートに基づく議論があまりできなかった点が、いろんな意味で残念でした。

#「3D」は個人的に興味があまりないのでコメント割愛。。

上記のような個別のトレンドはありつつも、会議全体としては、個別の要素技術というよりは、それらの技術を活用したアプリの提案が高く評価されていた(=オーラル発表として採択されていた)ように感じました。ベストペーパーを受賞した論文(聴覚障害者を意識した、映像への字幕表示方式)は、その最たるケースですね。

以下、個人的な意見ですが…

国内のマルチメディア関連研究は、良アプリを構成する要素技術(のbrush up)に関する研究が多い一方、本会議で好まれるようなアプリの提案といった取組が少ないように思えます。もちろん、要素技術的な研究が重視される会議もございますが、せっかく2012年にACM Multimediaが国内(奈良)で開催されることが決まったので、優秀な要素技術をシーズとし、革新的なアプリを提案できる方向で研究を推し進めてはいかがでしょう>誰ともなく
posted by ほあほあ at 22:18| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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